なぜシマウマには乗れないのか

【馬の豆知識】

・なぜシマウマには乗れないのか

馬は長い歴史の中で人間と深い関係を築き色々な場面で活躍してきました。

しかし、馬と姿かたちが似ているシマウマは馬とは違い家畜にすらなっていません。

確かにシマウマは一般的な馬よりはやや小柄ですが子供が乗るぶんには十分な大きさですし、子供用の乗用馬として飼育したら人気が出るのでは?と思われる人もいるかもしれません。

しかし、シマウマが家畜化されなかった最も大きな要因はその気性の荒さにあります。

仔馬のころからどんなに人に慣らすように飼育してきても年をとるにしたがって段々と気性が荒くなり手がつけられなくなってくるようです。

もちろん馬でも気性のおとなしい馬ばかりではなく気性の激しい馬もいます。

しかし、シマウマは種全体がそういった気性面での問題を抱えています。

また、シマウマはすぐにパニックになりやすく狭い場所に隔離して閉じ込めるとそれだけでショック死するものも出てくるらしいです。

そして、シマウマは馬に比べて背骨が丈夫ではないので重い重量を背負うことには適していないために人を乗せると相当な負担になるようです。

シマウマが乗馬として使用されず家畜化もされていないのにはこういった理由があります。

 

それから、なぜシマウマはあんなに目立つ模様をしているのでしょうか?

あんなに目立ったら肉食獣に見つかりやすいんじゃないかと一見思うのですが、実はあのシマシマ模様をサバンナで見ると草むらや低木のように見えるのです。

あの派手な模様もサバンナでは保護色になって風景に溶け込むことにより肉食獣から逃れやすくなるのです。

 

ちなみにシマウマはどんな鳴き声をすると思いますか?

実は馬の鳴き声とは違って犬のように「ワンワン」と鳴くのです(笑)

ちょっと意外ですね。

シマウマ

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馬と牛

【馬の豆知識】

・馬と牛

馬と牛はどちらも長い歴史の中で人間と深い関係を築き、使役用としても色々な場面で活躍しています。

しかし、馬に人が乗ることはあっても牛に人が乗ることは普通はありません。

海外などで行われている牛追い祭りなどで走る姿などを見ても、さすがに馬ほどではないにしろ牛の走るスピードも結構速いものです。

それなのに人が牛を騎乗用の家畜として利用してこなかった理由のひとつには乗りごこちの悪さにあると考えられます。

走る時に背骨が柔軟に動くと当然ながら人は安定して背中に乗っていられません。

地上最速の動物と言われるチーターに人が乗れない理由は走るときにチーターの背骨が柔軟に動くために不安定でバランスが取れないからです。(それ以前に人が乗る前にかみ殺される危険があるからなのですが・・・)

ただ、牛も馬と同じく背骨は硬いので安定感はあります。

しかし、牛は馬ほどは頸が長くありません。

馬はその長い頸を走行中に上下させることによって重心を前後させ、着地したのが前肢であっても後肢であっても地面を効率よく蹴り出して前に推進しています。

対して牛の場合は頸が短いためにこういう馬のような走り方をするのには無理があります。

なので牛が走るときは、体の前半分を高くしたり後ろ半分を高くしたりします。

まるで体全体をシーソーのように上下させることによって蹴り出す脚に体重をかけようとするのです。

こういう走り方は牛にとっては効率のよい走り方だと言えますが、もし人が乗った場合はとても不安定です。

なので牛は人が乗るのには適した動物とは言えません。

対して、馬はその長い頸と硬い背骨によって安定性があるために人が乗るのには最も適した動物と言えるでしょう。

牛

Beautiful dutch warmblood with perfect hair style

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ヒラコテリウム(エオヒップス)

【馬の豆知識】

・ヒラコテリウム(エオヒップス)

馬の最も古い祖先であるヒラコテリウム(エオヒップス)は約5200万年前に北アメリカ大陸で誕生しました。

もちろん大昔のことなので写真などは残っていませんが、化石などから調べた結果、このイラストのような姿だったと想像されています。

ちなみに和名ではアケボノウマと呼ばれることもあります。

ヒラコテリウム(エオヒップス)

体高はおよそ25cm~45cmでキツネと同じようなサイズだったと推測されており、すでにこの頃から走ることに対しての進化が始まっているために肢は現在の馬のように体に比例して長かったとされています。

指は前肢と後肢でそれぞれ5本ずつの指がありましたが、進化の過程で前肢は第1指が退化し4本に、後肢は第1指と第5指が退化し3本になっています。

また、歯は切歯、犬歯、小臼歯、大臼歯を持っていました。

大臼歯は葉を削りやすい形であり、ヒラコテリウム(エオヒップス)は葉食性で柔らかい木の葉や草の実などを食べて生活していたと推測されています。

また、生息域や食性からは各自が独自のテリトリーを持っており単独で生活していたとも推測されています。

ヒラコテリウム(エオヒップス)は北アメリカ大陸の他にヨーロッパでも生息していたとみられ、繁栄しました。

そして、メソヒップスやエクウスなど多くの系統を経て進化を繰り返し現代のウマへとつながっているのです。

 

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馬の先祖

【馬の豆知識】

・馬の先祖

人類の発祥の地はアフリカ大陸と言われており、そこからヨーロッパやアジアに渡り、最終的にアメリカ大陸に到達したとされています。

対して馬の発祥の地は北アメリカ大陸と言われています。

馬の祖先は人類が誕生するはるか昔から存在していたとされており、北アメリカ大陸を舞台に進化を繰り返し、人類とは逆にアメリカ大陸からアジア、ヨーロッパ、アフリカへと広がっていったとされています。

馬の最も古い祖先は今から約5200万年前には存在していたと言われ、その名前をヒラコテリウムまたはエオヒップスと言います。

なぜ、名前が二つあるかというと実は化石が発見された経緯に由来するのです。

この祖先の化石は1830年代にイギリスで初めて発見されましたが、当時はその化石が馬の祖先のものであるとは考えられておらず、頭蓋骨の特徴や目の位置、歯の形状などからイワダヌキ科に属するハイラックスという生物に近いと判断され、その化石には「ハイラックス様の獣」を意味するヒラコテリウムという馬には全く関連のない学名が付けられました。

それ以降もヨーロッパで同じような化石が発見されましたが、どれも断片的なものでウマ科動物との関連付けはされませんでした。

そして、その後ウマ科動物の進化の舞台である北アメリカ大陸でも系統的なウマ科の化石がたくさん発掘されます。

その発掘された化石を時代別に並べるとウマ科動物の進化の過程がとてもよく分かるものでした。

その中で始新世の地層から発掘された最も古い祖先に「始新世のウマ」を意味するエオヒップスと名付けられました。

しかし、ここで困った事が起こります。

エオヒップスは実はかつてイギリスで発見されたヒラコテリウムと同じ動物だったことが判明します。

結局、命名の早い方を正式な名前をする決まりからウマとは関連のない言葉であるヒラコテリウムの方を正式な学名とせざるを得なくなりました。

ただ、エオヒップスの呼び方の方が生物自体の位置付けをよく表していることから書籍などではエオヒップスと表記する場合もあります。

 

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