【馬の豆知識】
・芦毛の遺伝
昔から白い毛色の馬は神秘的な存在とされてきました。
神社に奉納されている馬である神馬(しんめ)はそのほとんどの馬が白い毛色をしています。
また、ペガサスやユニコーンなどの空想上の動物も白い馬がモデルとなっています。
このような白馬は「芦毛」、または「白毛」と呼ばれる毛色です。
白毛は出生時から白い毛色です。
しかし、芦毛の場合は出生時は鹿毛や栗毛、青毛などの基本毛色で、一見すると白くはありません。
芦毛は年を重ねるごとに全身の毛が白くなっていきます。
これは、毛根で色素を作る細胞が早く使い果たされることによって、生まれたときから全身の白髪が始まっているような状態だと考えられます。
芦毛は父母のどちらかが芦毛でなければ生まれません。
芦毛は優性遺伝することが分かっており、芦毛の遺伝子と基本毛色(鹿毛や栗毛など)の遺伝子がそれぞれ独立して遺伝します。
芦毛に生まれるかどうかは基本毛色の種類によらないことと関係しています。
世界中の様々な品種の芦毛の馬が同じ遺伝子の変異を持っているということも分かっており、世界中の芦毛の馬の祖先を辿るとおそらく一頭の馬に行きつくのではないかと考えられています。
草食動物である馬は野生では肉食動物から逃げて生活しなければ生きていけませんでした。
自然の中では白い色の動物は非常に目立つので、馬だけでなく白い色の動物を野生で見ることは非常に珍しいことです。
こうしてみると、芦毛や白毛の馬は偶然に誕生した白い馬を人間の手によって大事に残され、繁殖してきた特別な存在だと言えるのではないでしょうか。
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