【馬の豆知識】
・馬の歩法変換
競歩という競技があります。
競歩はその名の通り、歩くスピードを競う競技で、走ると失格になってしまいます。
しかし、競歩の選手の歩くスピードはとても速く、走っているスピードと変わらないぐらいです。
普通、日常生活でこれぐらいのスピードで移動しようとするのなら歩くよりも走ることを選びます。
速いスピードで歩くよりも、遅いスピードで走る方が楽だからです。
速いスピードで歩く競歩の選手を見ているとかなりしんどそうに見えますね。
人間は移動するスピードに応じて歩くことと走ることを使い分けています。
そして、人間と同様に馬もその移動スピードによって歩法を使い分けています。
馬は4本足の動物なので、その歩法は人間よりも複雑になり、移動スピードの遅い順から、常歩(なみあし)→速歩(はやあし)→駈歩(かけあし)→襲歩(しゅうほ)と歩法が変わります。
そして、馬も人間と同じで、ある段階のスピードに達すると歩法を変え、楽で効率的な歩法で移動します。
速いスピードの常歩では疲れるので、速歩に切り替える。
逆に、遅すぎる駈歩では疲れるので、速歩に切り替えるというような感じです。
馬は何となく歩法を変えているように見えますが、実はその移動スピードにおいて最も効率的で疲れにくい歩法を選んでいるのです。
このことを調教に利用することもできます。
つまり、速歩で移動するぐらいのスピードでの運動は速歩で移動するよりも常歩で移動する方が馬にとってはしんどい運動なので、あえて常歩で移動することによって運動負荷を多くかけることができるのです。
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