【馬の豆知識】
・馬の脾臓
みなさん、脾臓(ひぞう)ってどういう働きをしているかご存じですか?
脾臓という臓器があるのは知っているけど、具体的にどういう機能があるのかは知らないという方が多いのではないでしょうか。
そういう私も脾臓の働きはよく知らなかったので調べてみました。
・免疫機能・・・白脾髄という組織でリンパ球などを造り病原体に対する免疫応答の場となる。
・造血機能・・・骨髄で造血が始まるまでの胎生期には脾臓で赤血球が造られている。生後はその機能は失われるが、大量出血や骨髄の機能が抑制された状態では再び脾臓での造血が行われることがある。
・血球の破壊・・・古くなった赤血球の破壊を行う。赤血球中のヘモグロビンを破壊し、鉄を回収する働きもある。
・血液の貯蔵機能・・・血液を蓄える機能がある。
脾臓の役割は主にこの4つらしいですが、昔は脾臓は痕跡器官と言われ人体には何の役にも立たないと思われていた時期もあったそうです。
実際、脾臓を摘出しても人体にはほとんど影響がないという意見もあるようです。
しかし、そんな脾臓も馬にとっては重要な役割を果たしています。
上でご紹介した4つの機能のうち「血液の貯蔵機能」が馬の脾臓の大きな役割を担っています。
人間の場合は血液を貯蔵できるといっても、脾臓の重さは100グラム程度なのでそう多くの血液を貯蔵できるわけではありません。
しかし、馬の脾臓は約2キログラムもあり、血球成分を非常に多く含んだ血液が普段から大量に蓄えられているのです。
脾臓に蓄えられた大量の血液が運動中に身体中に流れてくることにより酸素運搬機能を向上させることにつながるのです。
この脾臓の働きが馬の持久力の維持に大きく貢献しているのは間違いないでしょう。
このように人にとっては不要と言われるような臓器でも馬は有効に使い、運動パフォーマンスの向上につなげているのですね。
ただ、この脾臓で蓄えられた血液には問題点もあるようです。
そのお話はまた次回に。

(競走馬が走行時に脾臓血が血液中に流れ込むことで上昇する血液濃度は50%を超える。ちなみに人間の場合の血液濃度増加は高くても15%程度にすぎない)
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