カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

有酸素運動と無酸素運動2

【馬の豆知識】

・有酸素運動と無酸素運動2

馬が走る時には有酸素エネルギーと無酸素エネルギーを使い分けて走っています。

この有酸素エネルギーと無酸素エネルギーの関係は車のハイブリッド車と似たような関係といってよいかもしれません。

ハイブリッド車はエンジン、それとバッテリーで動くモーターの二つでエネルギーを作っています。(ハイブリッドという言葉は英語で「二つのものをかけあわせる」という意味があります)

エンジンのエネルギーが有酸素エネルギー、バッテリーで動くモーターのエネルギーが無酸素エネルギーと例えることができます。

エンジンはガソリンと酸素があれば車を動かすためのエネルギーをいくらでも作ることができます。

馬も呼吸することによって酸素を取り込み、その酸素を元にしてエネルギーを作ります。これが有酸素エネルギーです。

この有酸素エネルギーは走りながらでも新たなエネルギーを作り続けることができます。

それに対してバッテリーで動くモーターで使用できるエネルギーはバッテリーの容量分が最大となります。

これが無酸素エネルギーにあたり、呼吸で酸素を体に取り入れる必要はないですが、走ってエネルギーを使用している間は消費するだけで新しく作ることはできません。(この辺は実際のハイブリッド車とは微妙に違いますが)

 

馬が運動する時に有酸素エネルギーと無酸素エネルギーのどちらを使うかはその運動の強度によって決められます。

軽い運動なら必要なエネルギーは有酸素エネルギーのみで賄うことができるので、無酸素エネルギーは使う必要がありません。

しかし、強い運動になってくると有酸素エネルギーだけではエネルギーが足りなくなってくるので無酸素エネルギーも消費することになってきます。

では、どの運動強度でどういう風にエネルギーが使い分けられるのでしょうか。

その話は次回のブログで。

ハイブリッドカー

【近年、販売台数を伸ばしているハイブリッド車。モーターがエンジンの補助的な役割をし、燃費が良く環境にもやさしい】

(画像 Dong liu / Shutterstock.com)

 

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有酸素運動と無酸素運動

【馬の豆知識】

・有酸素運動と無酸素運動

運動はその性質によって有酸素運動と無酸素運動に分けることができます。

ダイエットには有酸素運動が効果的だとよく言われていますね。

ただ、「有酸素運動は呼吸をしながらする運動」で「無酸素運動は呼吸をしないでする運動」と思われている方も多いと思いますが、決してそうではありません。

有酸素運動は有酸素エネルギーを使った運動で、無酸素運動は無酸素エネルギーを使った運動です。

ウォーキングやジョギングのような継続的で比較的弱い力が筋肉にかかり続ける運動の場合はエネルギー源として体中に溜めてある体脂肪を燃焼させて使います。

この反応は燃焼材料として酸素が必要になるので有酸素運動と呼ばれています。

対して、短距離走や筋力トレーニングのような瞬間的に強い力が必要な運動の場合は糖質を筋肉に溜めておいたグリコーゲンが主原料となります。

この反応は酸素を必要としないために無酸素運動と呼ばれています。

このように運動の時に使うエネルギーが酸素を使って生成されたものか、酸素を使わないで生成されたものかの違いであって呼吸をするかしないかというのは関係ないのです。

 

馬についていえば、駈歩以上のスピードで走っている時には一完歩ごとに必ず一回呼吸しています。

よく競馬の最後の直線でラストスパートする時などには「息を止めて走っている」と言われていることもありますが、これは間違いで馬の体のつくりの構造上、息をしないで走ることは不可能なのです。

馬の駈歩時の呼吸のメカニズムは以前にこのブログで触れていますので、是非ご覧になってみてください。

https://www.minnano-jouba.com/blog/knowledge/%e5%8a%b9%e7%8e%87%e7%9a%84%e3%81%aa%e5%91%bc%e5%90%b8%e6%b3%95.html

馬が走る時、特に競馬のような速いスピードで走る時には有酸素エネルギーと無酸素エネルギーの両方を使うことになりますが、馬は果たしてどのようにエネルギーを使い分けているのでしょうか。

それはまた次回のブログで!

有酸素エネルギーと無酸素エネルギー

【競馬のラストスパート時、全力で走っている時でも馬は必ず一完歩ごとに呼吸している】

(画像提供https://photozou.jp/photo/show/745137/215256509)

 

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馬は人を識別できる?

【馬の豆知識】

・馬は人を識別できる?

果たして馬は人間のことを識別しているのでしょうか?

いつもニンジンをあげて自分に懐いていると思っている馬でも他の人にも懐いているのを見るとちゃんと自分の事を分かっているのか不安に思っちゃう方もいると思います。

朝、エサの時間に厩舎のドアを開けたりエサを乗せた台車の音を聞くだけでも馬は騒がしくなります。

この光景を見ると「いつも世話をしてくれている人のことは分かっているんだな~」と思ってしまいますが、これだけではただの「パブロフの犬」現象と同じで、ある時間帯にある物音がするとエサが出てくるという条件反射に過ぎない可能性が否定できません。

おそらくいつも世話している人と違う人がその物音を立てても馬は反応するでしょう。

 

では、馬はどうやって人間を識別しているのでしょうか?

最初に思いつくのはやはり顔でしょう。

人間同士がそれぞれを認識する大きな決め手はもちろん顔です。

しかし、馬の場合はどうやら人間を顔で見分けているという実験結果は出なかったのです。

スクリーン上に馬が知っている人と知らない人の顔の映像を映し出す実験を行い、馬がどれくらいそれぞれの顔を見ているか調べても、それぞれの人を注視した時間にハッキリとした違いは見られなかったのです。

この実験からは視覚で人間を識別している割合は低そうです。

では視覚ではないとしたら・・・嗅覚。

馬はとても嗅覚に優れた動物です。

例えば母馬は自分の子供を匂いで見分けます。

子供の匂いを分からなくすると母馬は自分の子供の授乳を拒否してしまうことが見られています。

また、牡馬は牝馬が発情しているかどうかを匂いで判断したりします。

このことからも馬が人間を識別するのに嗅覚を利用している可能性は大いにありそうです。

 

馬が人間を識別できているかどうかの実験を行った例があります。

馬は行ったことのない場所に連れていかれると緊張して心拍数が上がります。

いつも世話をしている人と一緒に行ったことがない場所に行った場合と、知らない人と一緒に行ったことがない場所に行った場合の心拍数を記録しました。

すると、知らない人と一緒に行ったことがない場所に行った場合の心拍数に比べ、いつも世話をしている人と一緒に知らない場所に行った場合の方が心拍数の増加具合が明らかに小さかったのです。

やはりいつも世話をしている人と一緒だと安心できるのでしょう。

この実験からも馬は人間を識別する能力はあると証明されています。

ただし、その識別方法は人間が他の人を識別する方法とはまた違っていることは間違いなさそうです。

よくある質問

 

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馬の腱

【馬の豆知識】

・馬の腱

馬の肢はその大きな体に対してとても細くできています。

馬の肢の半分から下には全く筋肉がついておらず、骨と腱によって形成されています。

馬は進化の過程で速く走るために四肢の先端に筋肉をつけないことで手先を軽くし、素早い動きが可能となりました。

馬が走る時に地面を蹴り出す力は肩や腰、またはお尻などに集中している筋肉によって生み出され、その力は長い腱を介して四肢の先端の骨にまで伝わります。

 

腱にはこのように力を伝える役割があるので非常に強靭にできており、なおかつ腱は伸縮が可能な性質も持っています。

馬が走って脚が地面に着地した時、球節は一瞬深く屈曲します。

そして、腱は球節が屈曲するのに伴って伸び、着地の衝撃が緩和されます。

その後に腱は伸びた分、逆に収縮し、この収縮力は地面に対して反発力として働き、着地の時に生まれたエネルギーを馬体を推進させるためのエネルギーに効率よく変換するという役割を持っているのです。

いわば腱はバネのような働きをしているんですね。

 

屈腱炎という疾病がありますが、屈腱炎はこの腱に過剰な負担が長期間かかった際に炎症として起こるもので、特に競走馬に多い疾病です。

運動後には腱が熱を持っているので、それを冷やすことが屈腱炎の予防につながります。

このように腱は走るためにはなくてはならない部位ですが、その分デリケートでもあるので日々のケアが大切になってきます。

馬の腱

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