【馬の豆知識】
・骨の疲労
馬の脚はとても細くできており、よくあの細い脚で400㎏も500㎏もある大きな身体を支えられるなぁといつも感心します。
馬は肉食動物から逃げやすいように速く走るため中指が進化し、中指一本で地面に立っている状態でもあり脚の怪我はつきものです。
特に時速60km以上で走るサラブレッドの競走馬にとっては常に怪我と隣り合わせの状態となっており、怪我の中でも骨折の発生割合は高くなっています。
金属に長い時間繰り返して力が加わると、その力が加わった部分に目に見えないくらいの小さい亀裂が生じ、そしてあるとき一気に破壊に至ります。
これが金属疲労による破壊です。
日航ジャンボ機の墜落事故であったり、原子力発電所のパイプに生じた亀裂などが金属疲労による破壊の例としてあげられます。
この金属疲労に似たような現象が馬の脚の骨にも見られることが知られています。
走っているときに骨折したサラブレッドを見てみると、骨折が始まった部位の周辺の軟骨が壊死していたり、骨が硬化している場合が多く認められます。
こういった軟骨の壊死であったり、骨の硬化は数日間で急に発生したとは考えにくく、運動することによって日々骨に力が加わり、徐々にそれが蓄積されて骨が金属疲労を起こしていたものと推測できます。
機械などは金属疲労が発生した部分を取り替えることができますが、生物ではそういったことはできません。
しかし、生物は自分自身でそれを修復することができる能力を持っています。
馬の場合だと菅骨骨膜炎という症状があります。
ソエとも呼ばれるこの菅骨骨膜炎は若い馬に発生することが多く、疲労を起こし始めた骨は炎症を起こすことで警告を発します。
そして、その部位にカルシウムを集中させて補修にあたるのです。
骨が硬化することによって脆くなった骨は数ヶ月の休養をとることで元々の粘り強さや弾力性を取り戻すことも知られています。
適度な休養を取ることが怪我の予防にはとても重要なのです。
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