【馬の豆知識】
・ドクニンジン
草食動物である馬は色々な種類の草を食べて栄養源とします。
しかし、植物の中には食べてしまうと毒性のあるものも存在します。
その中の一つがドクニンジンです。
ドクニンジンはセリ科の2年草の植物で、1m~2m以上の高さまで育ち、夏にはキレイな白い小花を咲かせます。
英語でヘムロック(hemlock)と呼ばれますが、米国ではポイズンヘムロック(poison hemlock)と呼ばれています。
「ニンジン」という名がついているように、ドクニンジンはニンジン、セロリなどと近縁な仲間ですが、それらとは違いドクニンジンは人間や動物に対する毒として認識されています。
ドクニンジンは有毒なアルカノイドの神経毒性のコニインやコニセインを含んでおり、これを食べて中毒になると筋肉の弛緩、運動失調、チアノーゼ、麻痺、頻尿などの症状を示し、重篤な場合は死に至ります。
ドクニンジンの原産地はヨーロッパですが、北アメリカや北アフリカ、中国などにも帰化しており、日本でもヨーロッパと気候が似ている北海道の山野に帰化が見られ、日本各地に広がりつつあるようです。
ドクニンジンは山菜として食用とされている同じセリ科のシャクとよく似ているため、誤食して中毒が起こった例もあります。
馬は採食の際、ドクニンジンを避けて食べる賢さがあると考えられますが、放牧地などにドクニンジンを発見した場合は駆除しておくことが放牧地の管理において重要となってきます。
ドクニンジンは人間に対しても毒性があり、古代ギリシャの哲学者ソクラテスの処刑の際に毒として使われたのがこのドクニンジンだったと言われています。
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