【馬の豆知識】
・疝痛
緊張したりストレスを感じたりするとすぐにお腹が痛くなる人も多いのではないでしょうか。
私もその中の一人でビオフェルミンなどの整腸剤が欠かせないです(^^;
馬の腹痛は疝痛(せんつう)と呼ばれます。
疝は痛みを意味する漢方の用語で主に下腹部の腹痛を指しますが、馬の場合は腹部のどの部分の痛みでも疝痛と呼ばれています。
人間はお腹が痛くなると口に出して痛みを訴えることができますが、馬の場合は言葉を発しないので仕草で疝痛を訴えます。
前掻きをしたり自分のお腹を振り返って見てみたり、立ったり座ったりと落ち着きがなくなります。
こういった普段と違う行動から疝痛という判断をします。
馬の場合も腹痛は人間と似たような原因が多いです。
腸の中にガスがたまる風気疝、不良飼料や運動不足が原因の便秘疝、食べ過ぎが原因の過食疝、寒さや中毒が原因の痙攣疝、何かのはずみで腸が捻れてしまう変位疝などがあります。
馬は他の動物に比べてもよく腹痛を起こす動物です。
その原因は馬の消化器系が腹痛を起こしやすい構造をしているからです。
馬の腸はその場所によって太さが異なっており、腸管の最も太いところは直径約50センチメートルもあるのに対して最も細いところはわずか8センチメートルほどしかないので食塊が滞りやすくなっています。
また、胃の食道側の開口部である噴門部の筋肉がとても発達しています。
噴門部は食塊が食道から胃に送り込まれる時以外は締まっているために馬は嘔吐、つまり一度食べたものを吐き出すことができないのです。
他にも、馬は胃の容量が体のわりに小さいこと(約10L)や腸が長いために捻れてしまう(腸捻転)などの疝痛の原因となるものがたくさんあります。
たかが腹痛といっても馬の腹痛の場合は決して楽観視できるものではありません。
下手すると命を落とすことにもつながってしまうので普段と違う仕草を見せている時などは注意が必要です。
「みんなの乗馬」ホームページへはコチラをクリック↓


「疝痛」への3件のフィードバック