【馬の豆知識】
・鐙の発明
以前にハミ(馬銜)の発明についてこのブログでご紹介しました。
ハミは後期新石器時代の遺跡から発見されており、何と今からおよそ6000年前にはすでに発明されていたと言われています。
そして、ハミと同じく馬に乗るためには欠かせない道具といえば鐙(あぶみ)です。
鐙は意外なことにハミや鞍などの他の馬具に比べて相当遅れて発明されています。
鐙の発明のルーツは紀元前2世紀頃の古代インドという説が有力で、古代インド人は馬に裸足で乗るために革製や繊維製の鞍にぶら下がった2本のロープの下につま先バックルを発明し、足の親指を引っ掛けて馬に騎乗していたと言われています。
つまり初期の鐙は鞍を支える為のヒモに足をかけたものに過ぎなかったとされています。
その初期の鐙が4世紀頃には仏教とともに中国に伝わり、6世紀頃には日本にも伝わったとされています。
ヨーロッパでの鐙の利用が普及したのはそれよりも遅く8世紀頃になってからと言われています。
それでもかなりの歴史がありますが、ハミのおよそ6000年前と比べると鐙の歴史はまだまだ浅いと言えるでしょう。
鐙は鞍によじ登るときに足を掛けるものから発展したと推測されています。
なので、初期の鐙は両側ではなく馬に乗るために片側にしかなかったと言われています。
鐙が普及する前にも人は馬に乗っていました。
しかし、戦争などで馬が使われた際には鐙なしで走る馬に騎乗し、安定して自由に上半身を動かすのはかなり難しいと言えます。
そのために鐙が普及するまでは馬は戦争などの時にはもっぱら戦車を引く動物として利用されていたとされています。
鐙が普及することにより、馬は騎乗して利用されることが多くなりました。
いわば鐙は馬の用途においてひとつの転機になったといえるかもしれません。
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