【馬の豆知識】
・馬乳
牛乳にはたくさんの栄養素がバランスよく含まれており、飲用としてだけでなく色々な料理の原料にもなり、食生活には絶対に欠かせないものになっています。
そして、牛と同じく馬ももちろん子育ての時には乳を出します。
馬乳(ばにゅう)はメアミルク(mare’s milk)とも呼ばれ、日本では馬の乳を飲むという習慣はありませんが、モンゴルの遊牧民の中では馬乳が飲用として利用されており、馬乳酒の原料となっています。
馬乳酒はアルコール度数が2パーセントから3パーセント程度で、酒とはいうもののサラッとした飲み物で、水分やエネルギー、またビタミンCなどの補給源としてモンゴルでは赤ん坊からお年寄りまで幅広く飲用されています。
モンゴルでは馬以外にも牛や山羊など他の動物の乳からもお酒はつくられますが、それらのお酒は香りや風味の点で馬乳酒にはかなわないとされています。
乳の成分の中で発酵させることによってアルコールに変化するのは糖分ですが、その糖分が馬乳には他の動物に比べて多く含まれているのです。
ちなみにその糖分の含量の割合は馬乳で約6パーセント、牛乳で4.8パーセント、ヤギ乳で4.1パーセントです。
韓国のマッコリや日本の白酒は元々はこの馬乳酒の代用品として作られたものと言われており、何とあのカルピスも馬乳酒を参考にしてつくられたと言われています。
馬乳酒のシーズンは馬が出産を終えた初夏から9月ごろまでです。他の季節では馬乳が取れないのと、季節によっては発酵させるために必要な気温に達しないためです。
そのため、モンゴルの主婦は短いシーズンの間は睡眠時間を削ってでも馬乳酒をつくる作業に追われているといいます。

【モンゴル遊牧民にとって馬は生活には欠かせないパートナー。この馬たちから取れる乳から馬乳酒がつくられています】
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