輸送熱を予防するための輸送管理その2 ~輸送条件について~

【馬の豆知識】

・輸送熱を予防するための輸送管理その2 ~輸送条件について~

 

前回のブログでは輸送熱の予防方法についてご紹介しましたが、今回もその続きです。

今回は輸送条件についての予防方法をご紹介します。

 

以前にご紹介したように馬運車での輸送時間が20時間を越えると輸送熱のリスクが一気に上がってしまいます。

なので、輸送時間が20時間を越えない輸送計画を立てることが理想です。

輸送の距離が長く、輸送時間が20時間を越えてしまう場合は途中で休憩地点を設けて馬を一旦馬運車から下ろして休憩させることによって輸送熱のリスクを下げることができます。

 

次に車内環境についてです。

馬運車内のホコリやチリは時間が経過するとともに増加しますが、特に乾草給餌と採食によって急激に増加します。

そのため、馬運車内での乾草の給餌はなるべく避けるようにして乾草の代わりにペレット状の飼料を与えるようにするとホコリやチリの発生をおさえることができます。

 

また、馬運車内の環境悪化の原因となるのは馬の糞尿です。

糞尿によって馬運車内のホコリやチリ、アンモニア濃度、浮遊細菌量は時間が経つごとに増加していきます。

これを防ぐにはこまめに馬運車内の清掃を行うのが有効です。

しかし、輸送中に清掃を行うのはなかなか難しいのが現実です。

なので、馬運車内の換気をシッカリと行うことが車内環境の維持に重要となってきます。

特に輸送後半の換気には注意が必要です。

 

次に気候についてです。

輸送中の地域によって温度や湿度が変わってくるので、これによって体調を崩してしまう場合があります。

特に気をつけなければいけないのが、暑さが厳しい夏場や移動中の気候の変動が大きい春や秋です。

このような時期には馬着を用意し気温の変化に対応することや、乾燥する場合にはミストで湿度を上げること、またはこまめに休憩をとることが大切です。

 

また、輸送前に抗菌薬を投与することによって輸送熱を予防するという方法もあります。

しかし、抗菌薬の投与によっての副作用の恐れもあるので、抗菌薬の使用の場合には獣医師と相談することが必要です。

 

次回のブログでは輸送中のケガの予防についてご紹介します。

曳き馬

 

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