馬の輸送熱その3 ~輸送による細菌の感染~

【馬の豆知識】

・馬の輸送熱その3 ~輸送による細菌の感染~

前回のブログでは輸送熱を引き起こす細菌の感染についてご紹介しましたが、今回もその続きです。

 

前回は馬体が要因となる細菌の感染についてご紹介しましたが、今回は輸送条件による感染の要因についてです。

輸送条件が要因として感染するのは、大きく分けて「輸送時間」、「車内環境」、「気候」の三つがあげられます。

 

まずは馬運車の輸送時間についてです。

輸送時間が20時間を越えると急激に輸送熱の発症率が上昇するというデータがあります。

このことから輸送時間が20時間を越えるかどうかというのが輸送熱発症の大まかな目安となると言えるでしょう。

 

次に車内環境です。

輸送中の車内環境も細菌の感染に大きな影響があります。

輸送中の車内のアンモニア濃度、埃(ほこり)や塵(ちり)、浮遊細菌量は輸送時間が長くなるにつれ上昇していきます。

車内環境は輸送中に徐々に悪化していくので、この悪化した空気を吸うことによって気道をキレイにする機能が低下し感染につながります。

 

次に気候についてです。

春から秋にかけての時期に輸送熱を発症した馬が増加する傾向にあり、暑さの厳しい8月や9月に非常に多くなることが分かっています。

これは車内の温度や湿度が上昇することで呼吸器疾患を誘発しやすいことが分かっており、夏場の高温多湿による影響が大きいと考えられます。

また、春や秋にも輸送熱を発症する馬がやや増加することが分かっていますが、これは日本全国の色々な場所によって気候の違いが大きいために輸送中に大きく変わる気温や湿度の変化が要因となっていると推測されます。

このような温度や湿度などの変化によって気道の乾燥が促進されることが輸送熱発症の原因と考えられます。

 

次回のブログでは輸送熱を予防する輸送管理についてご紹介します。

馬の輸送熱

 

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馬の輸送熱その2 ~細菌の感染と発症~

【馬の豆知識】

・馬の輸送熱その2 ~細菌の感染と発症~

前回のブログでは馬の輸送熱についてご紹介しました。

今回もその続きで輸送熱につながる細菌の感染と発症についてご紹介します。

 

細菌の感染には色々な要素が考えられますが、最も大きな原因が馬体の要因と輸送条件の要因の二つです。

 

まずは馬体の要因です。

馬体が要因として細菌に感染するのは大きく分けて三つあります。

「ストレス」、「疲労」、「体調」の三つです。

これらの要素によって馬体の細菌への免疫力が落ちて、感染への抵抗力が下がります。

 

馬は馬運車の中ではストレスが溜まります。

特に馬運車内で落ち着きがない馬はストレスや疲労が溜まりやすいとされています。

ただ、馬運車の中で落ち着いているからといってストレスや疲労が全く溜まらないというわけでもありません。

どんな性格の馬でも馬運車の中ではストレスが溜まり、輸送中は心拍数や呼吸数が上昇するというデータがあるので馬が緊張しているということが確認できます。

このように緊張状態が長い時間続くことで馬にストレスや疲労が蓄積します。

 

また、輸送前に体調が悪いほど発熱するリスクが高いことが分かっています。

これは一見すると症状がなく健康に見える馬たちでも、内視鏡検査で気道の状態が良くない馬の場合も含まれています。

症状が出ていない馬でも輸送によって発熱してしまうことを考えると、目に見えて体調が悪い馬の輸送のリスクは明らかです。

 

輸送熱を防ぐためにも輸送前の体調管理や体調チェックは非常に重要だと言えるでしょう。

 

次回のブログでは細菌の感染のもう一つの要因となる輸送条件についてご紹介します。

輸送する馬

 

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