カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

汗血馬

【馬の豆知識】

・汗血馬

昔、中国に汗血馬(かんけつば)という馬が存在していたと言われています。

汗血馬とはその名の通り「血のような汗を流して走る馬」という意味で一日に千里(約500km)を走ると言われたようです。

もちろん一日に千里走るというのは大げさな表現でしょうが、それだけ汗血馬は持久力に富んだ馬だったということでしょう。

現代にはアハルテケという品種の馬がいますが、このアハルテケは持久力に優れていることから汗血馬の子孫ではないかと言われています。

さて、汗血馬の名前の由来は「血のような汗を流して走る」ということからきていますが、そんなことは本当にあるのでしょうか?

馬の病気のひとつに「血汗症」というものがあります。

血汗症はアジアの特定の地域にいる寄生虫、フィラリアの一種が馬に寄生すると血管の中に入り込み、特に夏場に皮膚の表面近くに集まる習性を持っています。

そして、この寄生虫が馬の皮膚を食い破って外に出ると出血が見られます。

この寄生虫によって皮膚に滲んだ血液が血のような汗を流しているように見えたことから、汗血馬はこの血汗症の馬のことを指していたのではないかと言われています。

そして、この病気にかかった馬は血管や細胞組織の壊死による痛みに追われて耐え切れず走り続けることから、休むことなく長距離を走ることができたとも言われています。

「三国志」にも登場するあの有名な赤兎馬(せきとば)は汗血馬だったとされています。

アハルテケ2
【トルクメニスタンが原産のアハルテケは汗血馬の子孫と言われている】

 

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馬の繁殖

【馬の豆知識】

・馬の繁殖

馬の繁殖は春先から初夏にかけてシーズンが訪れ、この期間に交配が行われます。

豚、牛、羊などは精子を凍結保存し、人工受精をすることが許されていますが、競走馬などに代表される馬産においては人工授精や凍結精子の利用による生産は認められておらず、直接的に交配させなければいけません。

人間の管理下に置かれている馬は人間が交配相手を決定して繁殖が行われているので、子孫を残せる牡馬はごく僅かで、競走馬であるサラブレッドを例にとっても優秀な成績を残すか良い血統でなければ種牡馬にはなれず、その確率は何百頭、または何千頭に一頭というような非常に狭き門です。

このように人為的に生産が行われている競走馬や乗用馬ほどの競争率ではないにしろ、人為的に交配が行われていない自然環境下で生活する牡馬にとっても子孫を残す競争は非常に熾烈です。

現在、世界各地には自然環境下で人間の手が加えられず生活している野生馬と呼ばれる馬の集団が存在しています。

もっとも、これらの馬たちは元々は人間が家畜として飼っていた馬が野生に戻ったもので純粋な野生馬というわけではありませんが。

これらの人間から離れて自然環境下で生活している馬は牡馬がハーレムを作ります。

一頭の牡馬に対して、複数の牝馬とその子供たちでハーレムが形成されるのです。

ハーレムは最大で20頭ほどのものもあり、繁殖シーズン以外にもハーレムで行動しています。

そして、ハーレムを作れないあぶれた牡馬は牡馬同士で小さな集団を作って暮らしているのです。

馬の世界では子孫を残すのはほんの一部の限られた牡馬のみで、それ以外は子孫を残すことができない非常に厳しい世界なのです。

御崎馬
【日本在来馬である御崎馬も自然環境下で生活しておりハーレムを形成して行動する】

 

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相馬野馬追

・相馬野馬追

馬は古くから人間と深い関係を築いてきました。

そして、馬は古くから神の乗り物または神の使いとも考えられており、日本各地のお祭りにも数多く登場します。

その馬を使ったお祭りのひとつに相馬野馬追(そうまのまおい)があります。

相馬野馬追は福島県の南相馬市で7月最終の土曜日・日曜日・月曜日の3日間にわたって行われる伝統的なお祭りです。

相馬野馬追の起源は1000年以上も前になり、非常に歴史のあるお祭りで、平将門が行った軍事訓練(野馬を放して、その馬を敵と見立てて行った訓練)が相馬野馬追の由来とされています。

1日目に【出陣式】や【総大将お迎え】などの行事が行われた後、2日目に行われる【甲冑競馬】【神旗争奪戦】が相馬野馬追の最大のハイライトとなります。

甲冑競馬は兜を脱いで白い鉢巻を締めた騎馬武者が風を切って疾走します。

相馬野馬追で使われる馬の中には元々は競走馬として走っていた馬もおり、そのスピード感は迫力満点です!

相馬野馬追(甲冑競馬)
【甲冑競馬】

 

神旗争奪戦では打ち上げられた花火が炸裂すると二本のご神旗が空に舞います。

計20発の花火と40本のご神旗が打ち上げられ、このご神旗を掴むために、ご神旗が落ちてくるであろう場所に向かって数百騎の騎馬武者が一斉に駈け出します。

相馬野馬追(神旗争奪戦)

【神旗争奪戦】

 

数百騎の騎馬武者たちがご神旗を奪い合う姿は迫力満点で圧倒されます!

そして、ご神旗を手中にした騎馬武者には観客から大きな拍手が送られるのです。

3日目に行われる【野馬懸(のまかけ)】では放たれた野馬を神社の境内に追い込んで素手で馬を捕らえ神前に奉納するという神事が行われ、相馬野馬追が終了するのです。

 

2011年、東日本大震災では福島県南相馬市も大きな被害を受けました。

そのため一時期は相馬野馬追の開催も危ぶまれましたが、鎮魂と復興のシンボルとして開催され、相馬野馬追はその歴史を途絶えさせることなく続けられることができたのです。

 

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馬の歯医者さん

【馬の豆知識】

・馬の歯医者さん

人間は歯に虫歯ができると歯医者さんに行って虫歯を治してもらいますが、馬の場合はどうなのでしょうか?

人間の場合は歯の場合は歯科医、目の場合は眼科医というように専門分野が分かれていますが、馬の場合は専門医制度を導入するほどのニーズも無いことから獣医師がオールマイティーに何でもできなければいけませんでした。

しかし、近年はアメリカなどでは馬のデンティストと称する歯科技師がおり、歯科器具などを持って厩舎や牧場を回って歯の処置を行っており、それを受けて最近は日本でもまだまだ少ないとはいえ、馬の歯科技師が歯の治療を行っています。

草食動物である馬にとって虫歯や歯周病は人間ほどは多くはないですが、まったく無いものでもありません。

虫歯ができると飼い葉の食いも落ちることになりますし、ハミ受けにも影響が出てきます。

また馬の歯は人間の歯と違って、1年間で約2ミリ~3ミリ程度伸びてきます。

馬は草を食べることによって自然と歯がすり減っているので、見た目は伸びているようには見えないのです。

人間は食べる時には「噛む」という動作で食べますが、馬は「すり潰す」という動作で食べるので、その馬によっての食べ方のクセによっては片側の歯だけがすり減ったりして歯のバランスが悪くなり噛み合わせが悪くなってきます。

また、歯がすり減ることにより歯が尖って口の中を傷つけたり、ハミが当たって嫌がるなどの原因ともなります。

ハミ受けが悪かったり、飼い葉の食いが悪い馬の場合はひょっとしたら歯が原因かもしれません。

馬も人間と同じように歯のメンテナンスは大事なのです。

馬の歯3

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