馬の歯医者さん

【馬の豆知識】

・馬の歯医者さん

人間は歯に虫歯ができると歯医者さんに行って虫歯を治してもらいますが、馬の場合はどうなのでしょうか?

人間の場合は歯の場合は歯科医、目の場合は眼科医というように専門分野が分かれていますが、馬の場合は専門医制度を導入するほどのニーズも無いことから獣医師がオールマイティーに何でもできなければいけませんでした。

しかし、近年はアメリカなどでは馬のデンティストと称する歯科技師がおり、歯科器具などを持って厩舎や牧場を回って歯の処置を行っており、それを受けて最近は日本でもまだまだ少ないとはいえ、馬の歯科技師が歯の治療を行っています。

草食動物である馬にとって虫歯や歯周病は人間ほどは多くはないですが、まったく無いものでもありません。

虫歯ができると飼い葉の食いも落ちることになりますし、ハミ受けにも影響が出てきます。

また馬の歯は人間の歯と違って、1年間で約2ミリ~3ミリ程度伸びてきます。

馬は草を食べることによって自然と歯がすり減っているので、見た目は伸びているようには見えないのです。

人間は食べる時には「噛む」という動作で食べますが、馬は「すり潰す」という動作で食べるので、その馬によっての食べ方のクセによっては片側の歯だけがすり減ったりして歯のバランスが悪くなり噛み合わせが悪くなってきます。

また、歯がすり減ることにより歯が尖って口の中を傷つけたり、ハミが当たって嫌がるなどの原因ともなります。

ハミ受けが悪かったり、飼い葉の食いが悪い馬の場合はひょっとしたら歯が原因かもしれません。

馬も人間と同じように歯のメンテナンスは大事なのです。

馬の歯3

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蹄鉄の歴史

【馬の豆知識】

・蹄鉄の歴史

「蹄なければ馬なし」という言葉があるように蹄は馬にとって非常に重要な部位です。

その大事な蹄を過度の摩耗から守るためにも蹄鉄は必要不可欠なものとなっています。

さて、この蹄鉄はいつどこで発明されたのでしょうか。

これに関してはハッキリとは分かっていない面も多いようですが、今からおよそ2600年前、紀元前6世紀ごろにヨーロッパの先住民であるケルト人の遺跡から蹄鉄の一部と思われる金属片が発見されており、その近くから馬の肢先の骨格が発掘されていることからこれが蹄鉄であると断定されています。

しかし、ケルト人が開発したこの蹄鉄の技術が他の民族に伝達したのはずっと後になってからです。

ケルト人がすでに蹄鉄を使っていた頃、古代ギリシャや古代ローマでも馬は多く用いられていたために蹄を守る必要がありましたが、蹄鉄を使用して釘で打ち付けるという技術も発想もありませんでした。

そこで、蹄を保護するために様々な方法が用いられています。

ワラなどを燃やしてその熱い灰の上を馬に歩かせて蹄を硬化させるという方法であったり、馬房に小石を敷き詰めて蹄を鍛える方法などが試されたとされています。

今となれば少々強引でありえない方法ですが、装蹄の技術がない当時は真剣にこういう方法が試されていたようです。

また、今からおよそ2000年前には「ヒポサンダール」という道具が使われていました。

このヒポサンダールという道具は金属板を蹄の底にあてて皮のヒモで固定する「馬のサンダル」のようなものですが、この形や構造からは走ったりするとすぐにヒモが切れてしまいそうなもので、今の視点で見ると正直あまり実用的とは言えないようなものでした。

しかし、蹄鉄のない時代ではこういう道具は古代人の必死の知恵だったのでしょう。

現代の装蹄方法と同じような技術が記録として登場するのは9世紀末になってからで、現代では釘を使わずに接着剤で蹄鉄を留めるという方法も開発され装蹄技術は進化を遂げています。

装蹄

 

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レイニング競技

【レイニング競技】

レイニング(Reining)はウエスタン馬術の競技のひとつで、ウエスタン競技馬の運動能力を競うものでブリティッシュ競技で言う馬場馬術のような感じです。

レイニング競技の発祥はアメリカで、元々はカウボーイたちが馬に乗って牛を追いかける動きをパフォーマンスとして競技化したものが現在のレイニング競技に発展したとされています。

レイニング競技は馬と人間とのコミュニケーションが上手くできているか、馬が騎乗者の指示に従っているかどうかが重要視されます。

演技にはいくつもの技が盛り込まれ、規定されたパターンの運動に従ってコースを走行し、馬がいかに騎乗者の指示に素直に従い演技を行うかを審査されるので、いかにも騎乗者が馬を操作しているように見せるのではなく、馬自身がひとりで勝手にやっているように見せることが重要です。

いわばレイニング競技はフィギュアスケートの馬版みたいな感じですね。

クォーターホース2

【レイニング競技の色々な技】

・スライディングストップ・・・スピードを出した状態で急に止まると馬は地面を滑るようにして止まります。

・スピン・・・後肢を軸にクルクルと回転します。

・サークル・・・駈歩で大きな円と小さな円の二種類を描きます。いかにキレイな円を描けるかどうかが重要なポイントとなります。

これ以外にも様々な技がありこれらを色々なパターンで組み合わせた規定演技を行うものや、規定演技だけでなくフリースタイル式の競技もあります。

日本ではまだまだ馴染みのないレイニング競技ですが、ブリティッシュ馬術とはまた違った面白さがあり、馬との一体感を感じることができるので、やったことがない人は一度ウエスタン馬術を体験してみるのも良いのではないでしょうか。

レイニング競技

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多種多様な毛色

【馬の豆知識】

・多種多様な毛色

馬にはたくさんの毛色があります。

鮮やかな白色の「芦毛」や「白毛」、明るい栗色の「栗毛」、黒い色が精悍な「黒鹿毛」や「青毛」、アパルーサなら全身に斑模様があったりと馬によってまさに毛色は多種多様です。

それぞれの個体によってこれだけの色々な毛色があるのは家畜化されている動物のひとつの特徴と言えるでしょう。

例えば馬と外見がよく似ていますが、馬と種類が異なるシマウマなどは人間によって家畜化されていないので、どれも同じような色合いの毛色で、栗毛のシマウマなどはまず見かけません。

オオカミなども人間によって家畜化されていないので、どのオオカミもほとんど毛色による個体差はありません。

しかし、オオカミを起源として誕生したイヌの毛色はその個体によって様々なものがあります。

 

家畜化されていない動物の毛色に多様性がないのに比べ、家畜化された動物がこれだけ多種多様の毛色があるのは人の手によって交配され種がつくられてきた歴史があるからでしょう。

毛色の珍しい個体は貴重だと思われること、また家畜の個体識別を簡単にするためにも人間によって繁殖用に優先的に使われていたという可能性が大きいでしょう。

サラブレッドの競走馬は牡馬であれば優秀な成績を残さないと種牡馬になることはできませんが、珍しい毛色である白毛のサラブレッドは競走馬としては良い競走成績を残せなかったにも関わらず種牡馬入りしたという例もあります。

多種多様な毛色はその動物の家畜化の歴史を表していると言ってもいいかもしれませんね。

シマウマ

【見た目は馬にそっくりなシマウマだが、その気性の荒さから家畜化へのハードルは相当に高い】

 

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