【馬の豆知識】
・馬の筋肉
馬、とくにサラブレッドの身体はいくつもの筋肉に覆われており、まるで芸術品のようで感動すら覚えます。
馬はこの筋肉を縮めたり弛めたりする事を繰り返すことによって運動するための力を生み出しています。
馬のこの筋肉は大きく分けると二つのタイプの筋繊維から構成されています。
ひとつは速筋と呼ばれる筋繊維で筋肉の収縮のスピードが速いので瞬発力を引き出す際に用いられます、しかし収縮の速度が速い反面すぐに疲労してしまいます。
なぜならば、速筋のエネルギー源は糖質ですが、体内に蓄えられる糖質量(ブドウ糖)の量は限られているために限度があります。
もうひとつの筋繊維は遅筋と呼ばれるものでゆっくり収縮するために持久力を引き出す際に用いられ、収縮の速度が遅いので疲労しにくいタイプの筋繊維です。
遅筋のエネルギー源は脂肪なので長く使えるために持久力があるのです。
速筋は無酸素運動時に使われ、遅筋は有酸素運動時に使われると言われています。
この速筋と遅筋の割合のバランスが、その動物が短距離型か長距離型かといった走能力の特徴を決定します。
サラブレッドの場合の筋繊維の割合は速筋が約88%を占めています。
この筋繊維の構成比率は競馬で行われる距離である1200mから3200mの距離を走るための能力の向上を目的としたサラブレッドの改良の結果、こういう筋繊維の比率になったのでしょう。
例えばアメリカで生産が盛んなクォーターホースは400mの競馬で使われていますが、クォーターホースの速筋の比率は約93%もの割合を占めています。
人の場合は馬以上に速筋と遅筋の割合のばらつきの個人差が大きく、短距離走者では速筋と遅筋の割合がほぼ7対3であるのに対して、長距離走者では3対7と全く逆転しています。
(調教で鍛え抜かれたサラブレッドの筋肉はまるで芸術品のよう)
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