リピッツァナー

【馬の種類】

・リピッツァナー(Lipizzaner)

リピッツァナー

リピッツァナーは16世紀にオーストリアで品種改良によって作り出された軽種です。

リピッツァナーの名前の由来はこの品種の生産を開始したオーストリアのリピッツァ牧場からきています。

この品種はオーストリアにいたアンダルシア馬(アラブ種、バルブ種、13世紀のスペインの在来馬)の流れを汲むカルスト種と、同じくアンダルシア馬の流れを汲むイタリアのネアポタリノ種を交配することで誕生しました。

リピッツァナーの体高は約150cm~160cmで毛色は芦毛が大部分を占めますが、鹿毛や栗毛、粕毛なども見られ、肉体面では丈夫さと柔軟性を兼ね備えており精神面でも忍耐強さと優れた感受性に特徴がありとても賢い品種です。

 

オーストリアの王立牧場で飼育されるようになったこの品種は主に古典馬術用の馬として改良が進められ、リピッツァナーの生産が開始された目的のひとつに当時は王室に気品のある馬を供給することにありました。

16世紀末から18世紀半ばにかけては軍馬としても使われており、世界最良の軍馬とも言われました。

 

今現在でもリピッツァナーは乗用馬として活躍しており、オーストリアのウィーンにあるスペイン乗馬学校の馬場馬術で用いられています。

リピッツァナー2

頑丈な馬体、特に後肢が強靭なのでその場で足踏みをするピアッフェや躍動感のある速歩であるパッサージュといった運動も得意で、スペイン乗馬学校でのリピッツァナーの馬術公演はとても優雅で芸術的です。

スペイン乗馬学校では朝の調教の見学も可能とのことですので、ヨーロッパへ旅行する機会があれば見ておいて損はないでしょう。

 

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アラブ種

【馬の種類】

・アラブ種(Arab、Arabian)

Beautiful arabian horse in autumn

アラブ種はその名の通りアラビア半島が起源で、およそ2000年にも渡りベドウィン(アラブ系遊牧民)たちの手によって改良を続けられた軽種で、体高は約140cm~150cm、体重約400kgとサラブレッドより小柄で華奢で速力も劣りますが、耐久性や耐候性に優れています。

毛色は鹿毛・栗毛・芦毛・青毛などがあります。

アラブ種は現存する馬の改良種の中で最初に確立した馬種とされており、世界の馬種に最も大きな影響を与えたと言われています。

1500年代以降にヨーロッパに多く持ち込まれ、アラブ種を元にして成立した馬種も多く、サラブレッドやクォーターホースなどもこのアラブ種を元にして作られました。

近世初期にはポーランドが改良の中心でしたが、その後エジプトやイギリスに広がり、1900年代に入るとアメリカが改良の中心になりました。

Beautiful arabian horse with nice show halter

また、アングロアラブという馬種もありますが、これはアラブ種とサラブレッドを掛け合わせて作られた品種です

日本ではサラブレッドと共にこのアングロアラブも競走馬として多く用いられ生産もされてきましたが、アラブ種に関しては日本ではあまり普及しなかったために日本でアラブといえばこのアングロアラブのことを指すことが多く、アラブ種に関しては「純血」アラブと言わないと通じないことがあります。

しかし、近年ではアングロアラブは日本では競走馬として用いられることがなくなったためにほとんど生産は行われていません。

 

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サラブレッドの先祖

【馬の豆知識】

・サラブレッドの先祖

サラブレッドはこの品種が改良を開始されて以来、全ての馬に血統書(繁殖記録)が完備されています。

そして、今現在の全てのサラブレッドの先祖をさかのぼっていくとどの馬も必ず、ダーレーアラビアン・ゴドルフィンアラビアン・バイアリータークという三頭のサラブレッドのどれかにたどりつきます。

この三頭のことをサラブレッドの根幹種牡馬といいます。

18世紀末に発刊された最も古いサラブレッドの血統書には100頭以上の種牡馬が記載されていますが、その中で現在まで直系の子孫を残しているのはこの三頭だけです。

しかし、この三頭の中でも現在に残している子孫の数は大きく異なり、現在最も多くの子孫を残しているのはダーレーアラビアンで、現在の世界のサラブレッドのおよそ95%はこの馬の直系子孫にあたります。

なので現代のサラブレッドの父をずっとたどっていくとほとんどの馬がダーレーアラビアンに行き当たることになります。

さらにその影響力はサラブレッドだけにとどまらず、クォーターホースやセルフランセといった馬種などでも主流血統としての地位を確立しています。

このようにサラブレッドというのは遠い昔から常に改良を進められ、優秀な馬のみがその血を残すことができ、そうでない馬は淘汰され子孫を残すことができない厳しい世界なのです。

ダーレーアラビアン
(ダーレーアラビアンの肖像。1700年に生まれ1730年に没したと言われている)

 

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