蹄餅

【馬の豆知識】

・蹄餅(ていぺい)

「蹄なくして馬なし」という言葉があるように、蹄は馬にとって非常に重要な部位です。

どんなに優れた能力を持っていても蹄が悪いとその能力を発揮させることはできません。

 

蹄には蹄叉、蹄球など色々な部位があります。

そして、蹄には「蹄餅(ていぺい)」というあまり聞き慣れないものがあります。

蹄餅とはその字の通り、蹄の餅(もち)のようなもので生まれたばかりの仔馬についています。

仔馬はその餅を蹄で、あたかも握ったような状態で生まれてきます。

 

馬の妊娠期間は約11ヶ月ありますが、胎児の蹄は4ヶ月ぐらいから形成されてきます。

蹄の形成とほぼ同時に蹄餅の形成も開始され、蹄底を覆うように成長していきます。

蹄餅はスポンジ状で絨毯(じゅうたん)の毛を丸めたような構造をしており、蹄と同じ角質と呼ばれるたんぱく質でできています。

 

蹄餅は妊娠後期の胎動によって蹄の先で母馬の身体を傷つけたり、出産のときに産道を痛めたりしないようにする役割があるものと考えられています。

 

仔馬は生まれた後、すぐに立ち上がろうとします。

うまく立てずによろけたりしながらも、4本脚でしっかりと立ち上がるとその仔馬の傍らにはまるでお供え物の餅のように4個の蹄餅が置かれています。

仔馬は立てるようになると、蹄餅を手放し、蹄餅はその役割を終えるのです。

馬の出産

 

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