【馬の豆知識】
・有酸素運動と無酸素運動3
馬が運動する時には有酸素エネルギーと無酸素エネルギーを使い分けています。
運動時に有酸素エネルギーと無酸素エネルギーのどちらを使うかはその運動の強度によって決められます。
軽い運動なら必要なエネルギーは有酸素エネルギーのみで賄うことができるので、無酸素エネルギーは使う必要がありません。
しかし、強い運動になってくると有酸素エネルギーだけではエネルギーが足りなくなってくるので無酸素エネルギーも消費することになってきます。
具体的な運動強度で言うと秒速14m、時速で表すと50kmまでならほぼ有酸素エネルギーだけで走ることができます。
なので、乗馬での駈歩で使用するエネルギーは有酸素エネルギーで賄うことができると言えるでしょう。(障害をジャンプする時などは瞬間的に筋力を使うので無酸素エネルギーも使われることになります)
時速50km以上で走る競技である競馬の場合は有酸素エネルギーだけでは走るエネルギーが賄えないので、無酸素エネルギーも使われることになります。(しかし、無酸素エネルギーのみで走ることはなく有酸素エネルギーも同時に使われます)
競馬の場合はスタート直後から時速50kmを超えるスピードで走ります。
なので、最初から無酸素エネルギーも導入されることになります。
そして、運動を始めた直後が一番無酸素エネルギーの消費が大きくなります。
これは有酸素エネルギーを作るのに時間がかかるためで、まだエンジンが暖まっていないためにいきなり多くのエネルギーを出すことができないためです。
そこでバッテリーに溜めてある無酸素エネルギーを最初に多めに使うことになるわけです。
走り出して時間が経つとエンジンが暖まってきて使用できる有酸素エネルギーの量も多くなってくるので、それに伴って無酸素エネルギーの使用量も少なくなってきます。
しかし、競馬はゴールするまでは全力で走るためにその運動強度は有酸素エネルギーだけでは賄うことができないので無酸素エネルギーの消費はその後も続くことになります。
最初に速いペースで飛ばして最後の直線でバテてしまう馬は無酸素エネルギーが切れたというのが原因のひとつになっているのです。
無酸素エネルギーが切れてしまうとレースの途中でバッテリーを使い果たしてしまうことになるので、有酸素エネルギーのみで走らなければいけないのですが、それでは走るために必要なエネルギー量に足りなくなるので、最後にバテてしまうことになります。
【競馬のスタート直後、ここでいかに無酸素エネルギーを温存できるかが勝敗の大きなポイントになる】
画像提供https://photozou.jp/photo/show/745137/215256463
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