・氷の上の競馬
競馬といえば競走馬が走るコースは普通は芝コースとダート(砂)コースですが、海外では何と氷の上を走る競馬があるのです。
スイスのサンモリッツで行われる「ホワイトターフ」と呼ばれる競馬がそれです。
ホワイトターフはサンモリッツ湖の凍結した氷上にクッション層として厚さ15センチほどの雪を敷き詰めて固めることにより誕生した特殊なコースです。
凍結した湖上で行う競技のため、開催されるのは1年のうち2月の日曜日の3日間だけしか行われません。
また、安全性の確保のため氷の厚さが最低30センチにならないと開催が許可されず、過去には暖冬のため開催が中止になった年もあります。
【ホワイトターフ平地競走】(写真 Ervin Monn / Shutterstock.com)
1907年に始まったホワイトターフは100年以上の伝統があり、毎年世界中から3万人以上の観客を集める人気イベントとなっており、出走馬は地元スイスの他にもイギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、ハンガリーといったヨーロッパの各国からも集まります。
ホワイトターフでは雪の上を走るために出走馬には通常とは異なる特殊な蹄鉄を装着し、路盤へのグリップ力を高めて滑りにくくしています。
コース上では通常の平地競走の他にトロッティング(ソリを引いて行うレース)やスキージョリング(騎手はスキー板に乗った状態で馬に引かれ競走する)が行われ、様々な形の競馬が実施されています。
現在は行われていませんが、過去には障害競走も行われていました。
また、1月のサンモリッツ湖畔上ではポロの大会も開かれています。
【トロッティング(ソリを引いて行う競走)】(写真 Ervin Monn / Shutterstock.com)
【スキージョリング(騎手はスキー板に乗り馬に引かれる競走)】(写真 Ventura / Shutterstock.com)
スキージョリングの騎手は人が騎乗していない馬に引かれながらスキーをすることになるので、非常に高度なスキー技術が要求されます。
ホワイトターフでの競走は通常の芝コースで行われるレースに比べ、強く蹴って走らないと前に進まないので激しく雪けむりが立ちのぼり、馬の蹄の音と合わさってとても迫力満点です!
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