カテゴリー別アーカイブ: 馬の豆知識

蹄は第二の心臓

【馬の豆知識】

・蹄は第二の心臓

以前のブログで蹄機作用についてご紹介しました。

蹄機作用とは蹄が着地したときに蹄のカカトの部分が横に広がり、蹄が地面を離れるときにカカトの部分が収縮することをいい、クッション効果として歩いたときや走ったりしたときに蹄にかかる衝撃を軽減しています。

蹄機作用

そして、蹄機作用にはこのクッション効果の他にも非常に大事な役割があります。

蹄は蹄機作用によって拡張と収縮を繰り返すことにより、まるでポンプのような役割を果たしているのです。

蹄の中にはたくさんの血管があり、蹄の中まで血液が流れています。

しかし、心臓の圧力のみでは蹄の先まで行った血液を心臓まで十分に戻すことができません。

そこで、この蹄機作用によるポンプ作用で蹄の先の血液循環の補助を行うことによって蹄の先まで常に新鮮な血液が行き渡っているのです。

この機能からも蹄はまさに第二の心臓と言えるでしょう。

馬の蹄のクッション効果

 

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馬の分類

【馬の豆知識】

・馬の分類

馬には様々な種類があります。

サラブレッドやアラブなどの外来種から北海道和種(道産子)、木曽馬、与那国馬などの日本在来種まで馬は古くから人間と深い関係を築いてきました。

 

アメリカで発刊されている「馬の品種辞典」には見出しだけでも馬の品種が394種類も記載されています。

 

このように馬にはたくさんの品種がありますが、この品種を様々な呼び方で分類しています。

一般的に日本では大きく分けて「軽種」、「中間種」、「重種」、「在来種」の4種類に分類する習慣になっています。

 

軽種はサラブレッドをはじめとして、アラブやアハルテケ、アンダルシアンなどがおり、軽くて素早い動きができる品種でスピードに秀でています。

Beautiful dutch warmblood with perfect hair style

【サラブレッド】

 

重種にはペルシュロンやシャイアー、ブルトン、クライズデールなどがいます。

身体が大きいのでスピードはないですが、気性の大人しい品種で力もあるため、主に馬車やソリを引いたり畑を耕したりと力仕事に使われます。

ペルシュロン

【ペルシュロン】

 

中間種にはクォーターホースやセルフランセ、アパルーサ、ハノーバーなどがいます。

軽種と重種の中間の品種で、主に乗用馬、馬術競技用から馬車を引く馬まで用途に合わせて様々な品種がおり、その目的に合わせて育成されています。

また、各品種間で生まれた雑種(半血種)はそれぞれ両親の組み合わせによって軽半血種、中半血種、重半血種と呼ばれ、全て中間種に分類されます。

クォーターホース

【クォーターホース】

 

在来種には北海道和種(道産子)、木曽馬、宮古馬、与那国馬など計8種類がおり、古くから日本で育成されてきた品種で外来種の影響を受けることなく現在まで残ってきた品種です。

北海道和種

【北海道和種(道産子)】

 

この馬の品種の分類方法は軍馬の全盛期だった1937年に軍馬の管理を行っていた馬政局が出した「馬ノ種類呼称」という長官通牒に由来しています。

その後、戦争の敗戦によってこの通牒が失効しましたが、馬の分類名だけは現代まで残っています。

 

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蹄の衝撃を緩和する機能

【馬の豆知識】

・蹄の衝撃を緩和する機能

 

蹄壁は植物の竹のような「しなやかさ」と堅固さを備えているということを前回のブログでご紹介しました。

 

しなやかな蹄壁はその前半部分がドーム状になっており、このドーム状の蹄壁の内部に蹄骨が吊り下げられています。

なので、蹄骨にたくさんの荷重がかかっても強度を発揮するのです。

しかし、蹄骨は蹄の前半部分に吊り下げられているので蹄の後半部分はドーム状にはなっておらず、蹄骨とは連結していません。

なので、蹄の後半部分は蹄骨にかかる荷重を直接支えているわけではありません。

しかし、蹄の後半部分にも衝撃を緩和する機能があるのです。

 

蹄の裏を見るとかかとの部分に蹄叉 (ていさ)と言われる部分が存在しています。

そして、軟角質である蹄叉の深部には蹄骨の代わりに跖枕(せきちん)と呼ばれる部位があります。

この跖枕が蹄に荷重を受けたときにクッション効果として働いているのです。

蹄-名称

蹄の断面

また、蹄が着地して荷重がかかると蹄のかかとの部分が横方向に広がります。

そして、蹄が地面を離れようとするとかかとは元に戻りますが、蹄のつま先が地面を離れる直前には元々の位置よりもかかとが狭くなっているのです。

このようにかかとが拡張と収縮を繰り返すことを蹄機作用(ていきさよう)といい、この一連の動きが一歩ごとに繰り返されているのです。

この蹄機作用はクッション効果として蹄にかかる衝撃を緩和しています。

蹄機作用

そして、実はこの蹄機作用には衝撃を緩和するクッション効果の他にももう一つ重要な役割があります。

それはまた次回のブログで!

 

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蹄壁の構造

【馬の豆知識】

・蹄壁の構造

以前のブログで馬が走ったりしたときに蹄にかかる衝撃は蹄の側面を取り囲んでいる蹄壁に分散されるということをご紹介しました。

 

時速60キロを超えるスピードで走るサラブレッドの肢には最大でおよそ1トン半もの荷重がかかると言われています。

この荷重が厚さ約1センチほどの蹄壁にのしかかるのです。

普通ならこんな大きな荷重がかかれば組織は破壊されてしまいそうなものですが、蹄壁はその大きな荷重に耐え、馬は走り続けることができます。

なぜ、蹄壁はこんな大きな荷重に耐えることができるのでしょうか?

 

それは蹄壁の構造に秘密があります。

蹄壁の表面には上から下に向かって細い線がたくさん並んでいます。

また、蹄壁の断面を見ると無数の細い管状の構造物があります。

この蹄壁の構造は植物の「竹」の幹の構造とよく似ています。

竹も蹄壁の構造と同じように細い管状の構造物からできています。

竹は強風などにも耐えることができる「しなやかさ」を持っており、また弾力性にも富んでいます。

 

蹄壁も竹のようなしなやかさを持っており、また堅固さも備えているのです。

蹄壁

 

しかし、蹄はデリケートなところもあります。

蹄壁の水分含量が少なくなるとしなやかさが失われ、みなさんもご存知の「裂蹄」が起こります。

冬場に裂蹄が起きやすいのは乾燥によって水分が少なくなり、しなやかさが失われるのが原因です。

 

しかし、水分含量が多ければよいというものでもありません。

水分量が多くなりすぎると蹄壁が柔らかくなりすぎます。

すると、蹄の形状が崩れ、変形しやすくなってしまうのです。

 

蹄の健康を保つためには水分含量の適切な調整が必要です。

特に冬場などは蹄油は蹄の健康を保つためには欠かせないものとなります。

蹄油

 

 

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