【馬の豆知識】
・ハミの歴史
馬に乗るときには色々な道具を使用します。
鞍や鐙(あぶみ)、蹄鉄、ゼッケン、鞭、頭絡など様々なものがあります。
今回はその中でもハミ(馬銜)の歴史についてご紹介します。
ハミは馬の口に咥える馬具で、ハミを介して騎乗者の意思(方向転換や停止など)を馬に伝えます。
車でいえば、ハンドルとブレーキを兼ね備えたようなものでしょう。
実はこのハミは馬具の中で最も古い歴史を持っているとされています。
最も古くにハミを使用したとされるのは今からおよそ6000年も前のことになります。
後期新石器時代の遺跡からハミの断片と推測できる加工した鹿の角が発見されました。
さらに、この遺跡から一緒に発見された馬の頭骨の歯にはハミの使用によってできた摩滅が認められています。
この頃は、動物の角や骨、縄、硬い木などを素材としてハミが作られていたとされていますが、紀元前1300年から1200年ごろになると青銅製のハミが使用されるようになりました。
また、紀元前600年頃に製作されたと思われる浮き彫りの絵には人が騎乗している馬の姿が描かれています。
この浮き彫りの馬にはハミが装着されていますが、蹄鉄は履いておらず、鐙も腹帯もなく、鞍の代わりに毛布がかけられています。
このことからも馬具の中ではハミが最も古い歴史を持ち、この頃はハミと手綱をつけただけのほとんど裸馬に乗っていたと推測できます。
その後、ハミは色々な改良がされ、ハミの素材も時代によって変化してきました。
現在では、銅やステンレスなどの合金で作られているものが多く見られます。
しかし、驚くべきことに基本的な形状というのは紀元前のころからほとんど変わっていないのです。
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