馬の旋毛

【馬の豆知識】

・馬の旋毛(せんもう)

旋毛(せんもう)とは「つむじ」のことで、馬の毛は直立して生えずに傾斜して生えています。

なので体の表面に毛流ができ、その起始部や終止部が渦巻き状に巻き込み、右回りや左回りに流れができるか、または右と左、上と下など反対方向からきた毛流がぶつかり合って毛が立ってくるためにできるものが旋毛です。

この旋毛は馬によってそれぞれ位置が違うので、個体識別に利用することができます。

旋毛はできる部位によって呼び方も異なり、次のイラストのような名称で呼ばれています。(イラストをクリックすると拡大します)

馬の旋毛の名称リスト

(1)珠目(しゅもく)・・・両眼盂(がんう)の上線より鼻梁中央に至る間の旋毛で、眼の上線より上にあるものを珠目上(うえ)、目の上線と下線の間にあるものを珠目正(せい)、眼の下線より下にあるものを珠目下(した)といいます。

(2)華粧(けそう)・・・鼻梁中央より鼻孔に至る間にある旋毛です。

(3)頬辻(ほほつじ)・・・頬にある旋毛です。

(4)轡搦(くつわがらみ)・・・頬の前縁より口角に至る一円にある旋毛です。

(5)吭搦(ふえがらみ)・・・咽喉及び頸(くび)の下縁(頸溝(けいこう)よりも下で頭礎(とうそ)から下、頸の上約三分の一以内にある旋毛です。

(6)波分(なみわけ)・・・頸の下縁(頸溝より下)で、頸礎から上、頸の下約三分の二以内にある旋毛です。

(7)頸中(くびなか)・・・頸にある旋毛で、吭搦、髪中、波分の部位を除く部位にある旋毛です。

(8)髪中(かみなか)・・・「たてがみ」の生え際より約3cm以内で耳下より「き甲」前端に至る部位にある旋毛です。

(9)双門(そうもん)・・・胸前両側上部にある旋毛です。

(10)浪門(ろうもん)・・・胸前中心線上約3cm巾以内にある旋毛です。

(11)柏生(はくせい)・・・胸前両側下部にある旋毛です。

(12)押(おさえ)・・・「き甲」にある旋毛です。

(13)鐙端(あぶみばな)・・・肩の後縁と帯径(おびみち)の間にある旋毛です。

(14)初地(しょち)・・・前膊(ぜんぱく)以下、球節上縁までにある旋毛です。

(15)芝引(しばひき)・・・肋(ろく)の後縁より腹に至る部位で、肘と後膝とを結ぶ線より上方にあり側面より見える旋毛です。

(16)芭蕉(ばしょう)・・・「ひばら」 にある旋毛です。

(17)骨正(こっせい)・・・芭蕉の下方にある旋毛です。

(18)後双門(うしろそうもん)・・・臀(でん)にある旋毛です。

(19)沙流上(さるのぼり)・・・飛節上縁から、球節上縁までにある旋毛です。

 

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馬と関係の深い高級ブランド

【馬の豆知識】

・馬と関係の深い高級ブランド

世界的な高級ファッションブランドであるエルメス。

エルメスはかばんや財布などを中心としたファッションブランドとして世界中でとても人気がありますが、実は馬とも非常に深いつながりがあるのです。

エルメスはフランスのパリで1837年に創業しましたが、創業者であるティエリ・エルメスは馬具をつくる職人だったのです。

質のいい乗馬用のブーツなど、エルメスの馬具はフランスの富裕層を中心とした顧客に好評で、ヨーロッパを代表する一流馬具メーカーとして発展していきました。

 

エルメスの創業時、フランスでは馬車が全盛の時代でした。

しかしその後、時代の流れとともに移動手段などが馬車から自動車へと変わり、エルメスへの馬具の需要が減っていってしまいます。

そこで、ティエリ・エルメスの孫にあたる3代目社長のエミール・エルメスはその馬具づくりのノウハウを活かし、婦人用のかばんや財布、ベルトなどの製造を始めたのです。

これらの製品が馬具のお得意様だった上流階級の人たちに好評を博し、エルメスの評判が上がっていったのです。

ちなみにエルメスは現在でも馬具をつくっており、日本でも販売されています。

エルメス

【エルメスのロゴには馬が描かれています 画像提供:NYgraphic / Shutterstock.com】

 

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サラブレッドの三大始祖

【馬の豆知識】

・サラブレッドの三大始祖

馬にはたくさんの種類があります。

そのたくさんの種類の中で現在一番身近な存在なのがサラブレッドではないでしょうか。

サラブレッドは現在日本で年間約7000頭ほどが生産され競走馬として活躍しているだけでなく、競走馬引退後は乗馬クラブなどで乗用馬として活躍しています。

 

サラブレッドはスピードを求めて改良を繰り返されてきました。

そして、サラブレッドは全ての馬の血統がハッキリとしており、どの馬の先祖をたどっていっても必ず三頭の馬のいずれかにたどり着きます。

これが「サラブレッドの三大始祖」と言われるもので、「バイアリーターク(推定1680年生)」、「ダーレーアラビアン(推定1700年生)」、「ゴドルフィンアラビアン(推定1724年生)」の三頭であり、世界中すべてのサラブレッドがこの三頭のうちのいずれかの血を受け継いでいるのです。

 

17世紀のイギリスにおいて中東産のアラブ馬とイギリス在来の牝馬を交配したことがサラブレッドの始まりです。

当時、イギリスには牡馬を中心として約200頭ほどのアラブ馬が輸入されたとされていますが、現在までその血を残しているのはこの「三大始祖」のみです。

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帰馬放牛

【馬にまつわる言葉】

・帰馬放牛(きばほうぎゅう)

「帰馬放牛」とは「戦争が終わって平和になること」のたとえを表す四字熟語です。

戦争で使っていた馬や牛を野に帰し放つということから、戦争は二度としないということも表しています。

 

この言葉は、古代の中国・春秋時代、周の武王は暴君で名高い殷(いん)の紂王(ちゅうおう)を討伐した後、武力を用いずに学問を重んじ、戦争に使用した馬を華山(かざん)の南に帰し、武器などを運搬させた牛を桃林(とうりん)に放ち、盾と矛も放棄し、二度と軍隊を用いないことを天下に示したという故事に基づいて出来た四字熟語です。

 

類義語には偃武修文(えんぶしゅうぶん)という四字熟語もあり、この言葉は武器を伏せ文徳を修めて、平和な世の中を築くことという意味があります。

ちなみに「偃武」は武器を伏せ使わないことで、「修文」は学問を修めることを表しています。

帰馬放牛

 

 

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