【馬の豆知識】
・馬と血圧
血圧というのは血管内の血液が持つ圧力のことをいい、最高血圧と最低血圧で示されます。
健康な人の安静時の血圧は最高血圧が約120、最低血圧が約80と言われています。
血圧を測定する時に大切なのは、どの高さで測るかということで、普通は心臓と同じ高さの場所で血圧が測定されています。
病院などで血圧を測るときに測定用のカフを腕に巻きますが、その位置は心臓とほぼ同じ高さになっています。
人間の体の血圧を実際に測ってみると立っている時の心臓の高さでの血圧は100~120であっても頭部の血圧は50ぐらいまで下がります。
馬の血圧も安静時では最高血圧で100~130、最低血圧で70~90と人間とほとんど同じです。
犬やネズミも110~120、体の大きいアフリカゾウでも170ぐらいと血圧は動物の体の大きさにあまり影響を受けない数字です。
だからといって哺乳類の血圧はすべて同程度かというと決してそうではなくて、例えばキリン。
人間よりはるかに背の高いキリンの頭は心臓よりも2メートルぐらい高い位置にあります。
そのため、キリンの最高血圧は約260、最低血圧で160と他の動物に比べて格段に高く、時には300ぐらいまで上昇します。
キリンの高い頭のてっぺんまで血圧を送るためにはそれぐらい血圧が高くなければいけないのです。
さて、なぜ今回血圧の話をしたかというと実は動物の血圧が測定されたのは人間も含めて馬が最初であると言われているのです。
ちょっと意外な事実ですね。
今から約300年前にイギリス人牧師のヘールズという人が馬を用いて世界で初めて動物の血圧を測るのに成功しました。
彼は馬の頸動脈に銅管を差し込み、その銅管と垂直に立てたガラス管とをガチョウの気管でジョイントすると馬の血圧はスルスルとガラス管を昇っていきました。
その高さがすなわち血圧となるのです。
血圧は運動すると上昇します。
馬の安静時の最高血圧は100~130ほどですが、サラブレッドが全力疾走する場合は何と300ほどにまで上昇するのです。
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