情報の伝達手段

【馬の豆知識】

・情報の伝達手段

現代の情報産業はめざましい勢いで成長をとげています。

インターネット、Eメール、LINE、Skype、またはFacebookなどのSNSなど、世界中どこにいてもすぐに情報の伝達が行われる便利な世の中です。

しかし、もちろん昔の電話すらなかった時代は情報の伝達スピードは遅かったので、いかに正しい情報を早く伝えることができるかがとても重要でした。

そして、それを可能にしたのが馬でした。

 

古代のペルシャ王であったダリウス1世(紀元前5世紀頃)は広大な領土に馬を用いた情報通信システムを初めて確立させました。

この通信システムは馬に乗った使者によって情報が伝達されます。

馬に乗った使者は特別な色のハチマキを巻き、武装をして自分の担当の区域を馬に乗って走り、次の区域の使者と馬に情報をリレーしていきました。

 

また、アジアに大帝国を築き上げたチンギス・ハーン(13世紀頃)もこの方法と似たような情報通信システムを整備し使っていました。

その情報網は何千という中継局と何万頭もの馬で構成され、最長距離は何と5100キロメートルにまでおよんだと伝えられています。

 

今現在行われている駅伝というランニング競技がありますが、この駅伝の由来は馬を使った情報伝達システムに由来しており、昔の日本では首都と地方の30里(約16キロメートル)ごとに置かれた中継所のことを「駅」といいここに宿泊施設や人、そして馬が配置されていました。

そして、駅に朝廷からの使者が到着すると次の駅まで乗り継ぎの馬を用意するシステムが整っており、これを由来に現代のタスキをつないでいく駅伝競走が誕生しました。

 

今でこそ情報伝達の手段は人工衛星まで利用されるようになり発達してきていますが、長い歴史の視点で見るとつい最近までは遠隔地での情報のやり取りは馬のスピードに依存するところが大きかったのです。

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馬は右から?

・馬は右から?

「馬は左から乗る」というのが馬に乗る文化のある国ならどこの国でも常識として習慣になっています。

しかし、明治維新前の日本では「馬は右側から乗る」という習慣があったようです。

 

なぜ昔は右側から乗る習慣になっていたのでしょうか。

これにはいくつかの説があります。

昔、武士は左腰に刀を差していましたが、その刀の柄が鞍にあたらないように右側から乗っていたというのが一つ目の説です。

しかし、この説は刀の脇差しをすることが習慣になる前から武士は右乗りをしていたようなのでどうやら確かではないようです。

 

もう一つの説は左手に弓を持つと必然的に右手に手綱を持つことになります。

常に弓を持っているとすれば右側から乗らざるを得ないというのがもう一つの説です。

実際、昔は左手は弓手(ゆんで)、右手は馬手(めて)と呼ばれていました。

しかし、同じように馬上で弓を使う民族でも左乗りの習慣の地域の方が多いのでこの説もあまり確定的とは言えないようで、結局のところ何故昔は右側から乗っていたかはハッキリと分かっていないようです。

 

中近世にオランダ商官員や宣教師として来日した多くの外国人がこの右側から馬に乗るという習慣について書き記しています。

1860年プロシアのオレインブルク伯は江戸で馬に乗った時に「左側から馬に乗ると大いに哄笑を呼んだ」という記述が残っています。

また、日本人もこの時は左側から馬に乗る外国人を見てとても不思議に思ったようです。

その国によって文化や習慣などは大きく異なり、その国では常識でも他の国では違うということも多々あります。

通信手段が発達したり、国外との交流が盛んになった現代でこそそういうギャップは少なくなったと思いますが、昔は馬の扱い方ひとつをとってもその国々での習慣が大きく表れていたと言えるのでしょうね。

流鏑馬

 

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馬は左から

・馬は左から

馬に乗る時は左側から馬に跨ります。

誰でも初めて馬に乗る時は「左側から乗るように」と教えられますが、なぜ左から乗るのでしょうか?

 

理由は極めて単純で、左側からの方が人間にとって乗りやすいからです。

例えば自転車に乗る時はほとんどの人が左側から乗ると思います。

自転車の場合は特に親から「自転車は左側から乗りなさい」と教わった記憶のある人は少ないと思いますが、それにも関わらず左側から乗るのは人間の身体の仕組み上、その方が自然に乗りやすいからでしょう。

 

馬に乗るにしても、自転車に乗るにしても跨る時は体が回転します。

人間の体は左回転で回る方が右回転よりも安定するようにできているようです。

例えばフィギュアスケートでのスピンはほとんどが左回転ですし、陸上競技の円盤投げもハンマー投げも左回りでグルグル回ってから投げます。

陸上のトラック競技も左回りで走ります。

みなさんも乗馬のレッスンの時には右回りよりも左回りの方が得意という人が多いと思います。

このように色々な場面を見ても人間の体は左回転の方が動きやすい仕組みになっているために「馬に乗る時は左側から」という常識ができたと言えるでしょう。

「馬は左から」は馬に乗る文化のある国ならどこでもほとんど共通して見られる常識として習慣になっています。

しかし、実は明治維新前の日本ではそうではなかったと言われています。

その話はまた次回に!

馬は左から

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