シマウマとゼブロイド

【馬の豆知識】

・シマウマとゼブロイド

以前にシマウマのことについてこのブログでふれました。

https://www.minnano-jouba.com/blog/knowledge/%e3%81%aa%e3%81%9c%e3%82%b7%e3%83%9e%e3%82%a6%e3%83%9e%e3%81%ab%e3%81%af%e4%b9%97%e3%82%8c%e3%81%aa%e3%81%84%e3%81%ae%e3%81%8b.html

 

あの縞模様のシマウマを乗馬に使えれば人気が出そうなものなのですが、残念ながらシマウマの気性などの性質からどんなに小さい頃から調教していても乗馬に使うのは難しいようです。

シマウマは英語でゼブラ(zebra)と言いますが、このシマウマと馬を交配して誕生した動物がゼブロイド(zebroid)です。

英語の「oid」には「似たようなもの、もどき」というような意味があり、ゼブロイドの名前の由来は「シマウマに似たようなもの」という感じでしょうか。

まぁシマウマの子供なので似ているのは当然なのですが(笑)

 

ゼブロイドは一般的にはシマウマが父方の系統になります。

ゼブロイドはシマウマと他のウマ科動物との交雑種の総称なので、交配相手によって別個の名称で呼ばれています。

例えば、♂シマウマ×♀ウマ→ゾース

♂シマウマ×♀ポニー→ゾニー

などがあります。

 

ゼブロイドの体型はシマウマではない方の親の体型に似ますが、シマウマのような縞模様を持っています。

また、ゼブロイドの縞模様はシマウマと交配する相手によって出方がそれぞれ変わってきます。

シマウマのように体全体に縞模様が出るのではなく、脚だけとか脚から体や首にかけてのみとか一定ではありません(写真のゼブロイドは脚にのみ縞模様が出ています)

ゼブロイド

 

ゼブロイドは19世紀に繁殖されました。

昔、アフリカ探検隊がアフリカの奥地に馬を持ち込んでもアフリカ特有の病気にかかり馬はバタバタと死んでしまいました。

しかし、シマウマはその地域に元々からいた動物であるためにそのアフリカ特有の病気に対しての抵抗性を持っていました。

そこで、シマウマと馬を交配することによって誕生したゼブロイドはその病気に対しての抵抗性を持つことができたのです。

シマウマは気性が荒いので扱いにくいですが、ゼブロイドは馬の血が入っているのでシマウマに比べて大人しく扱いやすいために一時期はアフリカ探検にはなくてはならない存在だったようです。

 

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疝痛

【馬の豆知識】

・疝痛

緊張したりストレスを感じたりするとすぐにお腹が痛くなる人も多いのではないでしょうか。

私もその中の一人でビオフェルミンなどの整腸剤が欠かせないです(^^;

 

馬の腹痛は疝痛(せんつう)と呼ばれます。

疝は痛みを意味する漢方の用語で主に下腹部の腹痛を指しますが、馬の場合は腹部のどの部分の痛みでも疝痛と呼ばれています。

 

人間はお腹が痛くなると口に出して痛みを訴えることができますが、馬の場合は言葉を発しないので仕草で疝痛を訴えます。

前掻きをしたり自分のお腹を振り返って見てみたり、立ったり座ったりと落ち着きがなくなります。

こういった普段と違う行動から疝痛という判断をします。

 

馬の場合も腹痛は人間と似たような原因が多いです。

腸の中にガスがたまる風気疝、不良飼料や運動不足が原因の便秘疝、食べ過ぎが原因の過食疝、寒さや中毒が原因の痙攣疝、何かのはずみで腸が捻れてしまう変位疝などがあります。

馬は他の動物に比べてもよく腹痛を起こす動物です。

その原因は馬の消化器系が腹痛を起こしやすい構造をしているからです。

馬の腸はその場所によって太さが異なっており、腸管の最も太いところは直径約50センチメートルもあるのに対して最も細いところはわずか8センチメートルほどしかないので食塊が滞りやすくなっています。

また、胃の食道側の開口部である噴門部の筋肉がとても発達しています。

噴門部は食塊が食道から胃に送り込まれる時以外は締まっているために馬は嘔吐、つまり一度食べたものを吐き出すことができないのです。

他にも、馬は胃の容量が体のわりに小さいこと(約10L)や腸が長いために捻れてしまう(腸捻転)などの疝痛の原因となるものがたくさんあります。

たかが腹痛といっても馬の腹痛の場合は決して楽観視できるものではありません。

下手すると命を落とすことにもつながってしまうので普段と違う仕草を見せている時などは注意が必要です。

馬の疝痛

 

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馬力

【馬の豆知識】

・馬力

「この車は100馬力だ」「あの人は馬力があるなぁ」など馬力という言葉は現在では会話の中で普通に使われます。

この馬力という言葉は実は内燃機関のパワーを示すための正式な物理学的単位として、産業革命の立役者であるジェームス・ワットが規定したものなのです。

ジェームス・ワットはイギリスの発明家で1765年に工事や炭坑などで必要とされる動力を生み出す装置として「ワットの蒸気機関」を発明しました。

ワットはこの特許を取得してリースすることによって利益を得ていましたが、この蒸気機関がどれだけ優れているかを利用者に分かりやすくアピールする必要がありました。

しかし、この時代はまだ動力装置のパワーを測定してそれを上手く表現できる方法はありませんでした。

そこで、ワットは当時身近な動物であった馬を用いて自分の発明した蒸気機関の性能を分かりやすく表す方法を作り出します。

こうして作り出されたのが馬力(horse power)です。

ワットは実際に馬を使って馬力を計測しました。

計測した馬の仕事率を1馬力とし、同じように蒸気機関の性能を実測して馬力に換算しました。

こうすることにより蒸気機関が馬ならば何頭分の能力があるかを分かりやすく表すことができ、相手を簡単に納得させることができたそうです。

現在の計量法で認められている1馬力とは75キログラムのものを1秒間に1メートル動かす力のことです。

ちなみに他の動物の馬力を見てみると人間なら0.1馬力、ロバで0.3馬力、ウシで0.7馬力ほどに換算されるようです。

ハクニー

 

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情報の伝達手段

【馬の豆知識】

・情報の伝達手段

現代の情報産業はめざましい勢いで成長をとげています。

インターネット、Eメール、LINE、Skype、またはFacebookなどのSNSなど、世界中どこにいてもすぐに情報の伝達が行われる便利な世の中です。

しかし、もちろん昔の電話すらなかった時代は情報の伝達スピードは遅かったので、いかに正しい情報を早く伝えることができるかがとても重要でした。

そして、それを可能にしたのが馬でした。

 

古代のペルシャ王であったダリウス1世(紀元前5世紀頃)は広大な領土に馬を用いた情報通信システムを初めて確立させました。

この通信システムは馬に乗った使者によって情報が伝達されます。

馬に乗った使者は特別な色のハチマキを巻き、武装をして自分の担当の区域を馬に乗って走り、次の区域の使者と馬に情報をリレーしていきました。

 

また、アジアに大帝国を築き上げたチンギス・ハーン(13世紀頃)もこの方法と似たような情報通信システムを整備し使っていました。

その情報網は何千という中継局と何万頭もの馬で構成され、最長距離は何と5100キロメートルにまでおよんだと伝えられています。

 

今現在行われている駅伝というランニング競技がありますが、この駅伝の由来は馬を使った情報伝達システムに由来しており、昔の日本では首都と地方の30里(約16キロメートル)ごとに置かれた中継所のことを「駅」といいここに宿泊施設や人、そして馬が配置されていました。

そして、駅に朝廷からの使者が到着すると次の駅まで乗り継ぎの馬を用意するシステムが整っており、これを由来に現代のタスキをつないでいく駅伝競走が誕生しました。

 

今でこそ情報伝達の手段は人工衛星まで利用されるようになり発達してきていますが、長い歴史の視点で見るとつい最近までは遠隔地での情報のやり取りは馬のスピードに依存するところが大きかったのです。

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